カプセルボーイズのブログ

ガチャガチャ大好きカプセルボーイズがガチャガチャの魅力を紹介していきます。このブログでは実際にガチャガチャを回して結果などを報告していきます。

ガチャガチャの魅力

 こんにちは。ガチャガチャ大好きカプセルボーイズです。

 カプセルボーイズとしてガチャガチャを回して約1年半31種77500円分のガチャガチャを実際に回し、解説してきました。

 コンプを目標にしてきたために被りも多かったのですが、ガチャガチャの楽しさに支えられ、何とか今まで活動してこれました。

 

 さて、これまで多くのガチャガチャを紹介し、ガチャガチャに関するエッセイなどのも書いてきたカプセルボーイズですが、ここらへんで一度、今までしてきたガチャガチャを振り返り、その魅力をまとめてみたいと思います。

カプセルボーイズ_ガチャガチャ_ガチャ

今まで回してきたガチャガチャ

 今まで回してきたガチャガチャは全て保存しています。並べるのにも時間が掛かりました(笑)。

 現在、ガチャガチャ市場は拡大し、30社以上の企業が独自のガチャガチャを発売してる訳ですが、そんなガチャガチャに共通する魅力とは何でしょうか?

 それはまさしく手軽さ遊び心に他なりません。

 この二つを基にもう少し詳しく考えていきましょう。

 

 

1 .手軽さ

 1-1 価格

 ガチャガチャといえば安い。現在は500円ほどのガチャガチャもありますが、それでも普通のフィギュアや玩具に比べると安いです。まずはその価格のお手軽さがガチャガチャの魅力と言えます。子供を持つ親も200円ぐらいならと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 ガチャガチャは歴史的に見ても、アメリカではセント硬貨、日本でも10円や50円で回すことができました。

bae.dentsutec.co.jp

 こちらの記事にガチャガチャの成り立ちや歴史が語られているので、もし興味があれば是非ご覧ください。またここで対談している 飯田雅実氏はガチャブランド「パンダの穴」を立ち上げ、多くのガチャガチャを手がけていらっしゃいます。

 「パンダの穴」は私がガチャガチャにハマるきっかけになった「シャクレルプラネット」などの、大人も楽しめる面白いガチャガチャを中心に人気を誇り、ガチャガチャ業界を牽引するブランドとなっています。

 
capsuleb.hatenablog.com

  そんな「パンダの穴」が出しているガチャガチャは基本的に200円となっており、どれも手軽に手に入れることができます。 

capsuleb.hatenablog.com

capsuleb.hatenablog.com

 

 1-2 サイズ

 ガチャガチャといえば小さい。ガチャガチャはカプセルに入る事が前提にできているので手の平サイズのものが多いです。

 フィギュアを飾ってみたいが置く場所に懸念がある方なども、お手軽なサイズのガチャガチャなら手を出しやすいと思います。

 またガチャガチャは小さいサイズだからこそ精巧な作りが際立ちます。

 ちなみにガチャガチャがお手軽なフィギュアとしての性質を高めたのは、1994年ごろバンダイで発売された「ガシャポンHGシリーズHIGH GRADE REAL FIGURE)」からだと言われています。

カプセルボーイズ_ガチャガチャ_ガチャ

HGウルトラマン シリーズ

誕生40周年「ガシャポン」進化の歴史とは?史上最も話題となったアイテムが7月に復活!! | 電撃ホビーウェブより) 

 現在は色彩造形に拘ったガチャガチャが多く見られるようになりましたが、200円でこのクオリティは凄いですよね。

 この手で、あのウルトラマンを隅から隅まで自由に眺めることができるという興奮は、多くの子供たちを魅了してきたことでしょう。

 また小さなミニチュアを使って自分なりのジオラマを作ったりできる点にも特有の魅力があります。 私も小さなスタジオで撮影会に勤しんでいます。

カプセルボーイズ_ガチャガチャ_ガチャ

気まずい対面

 余談なのですが、私は18~19世紀頃の視覚文化などを研究しており、パノラマジオラマという視覚装置は従来の視覚体験を超えるような俯瞰立体視を可能にする視覚性を表すものといえます。もし時間があれば、パノラマやジオラマ、写真というメディア論的な観点からもガチャガチャについても考察していきたいと思います。

 

 1-3 場所

 ガチャガチャといえばどこでにでもある。ガチャガチャのカプセルを排出するマシンは無人であるからこそ、おもちゃ屋さんでなくとも様々な場所に置けるようになりました。

 ガチャガチャのルーツは、アメリカの自動販売機であり、やはりその場所の手軽さという特性は、ガチャガチャの魅力と言えるでしょう。

1900年初頭のガチャガチャマシーン

【ガチャガチャ歴史を探る】ガチャガチャはアメリカからやってきたこと知ってる?|ガチャガチャ・ガチャポンラボ参照)

 

 また日本におけるガチャガチャの拡大にも場所の手軽さが関係しているかもしれません。特に1995年にユージン(現タカラトミーアーツ)が開発した一体型のガチャガチャマシーン「スリムボーイ」は非常に重要な役割を果たしています。

昔ながらのガチャガチャマシン

スリムボーイ

 詳しくは下記の記事に詳しく書かれていますが、名前の通りスリムな筐体は機能性が高く、お手軽に多くのガチャを一つの場所に置けるようになりました。またその画一性によっても、多様なガチャガチャを同じ筐体で扱うことも可能になりました。

japangachagachalab1965.com

 こうしたガチャガチャマシンの発展によって日本では馴染みのある光景の、一挙に並んだガチャガチャ文化というものが生まれました。大量に並んだガチャガチャは見るだけでも楽しく、秋葉原にある「ガチャポン会館」は観光地としても人気を誇っています。

カプセルボーイズ_ガチャガチャ_ガチャ

家電量販店にて

ガチャポン会館

 現在は空港などに置かれ、海外の方にも人気を博しています。

cancam.jp

 こうしたお手軽な場所性によって、ガチャガチャは様々な場所で手に入れることができ、また集合的に楽しむという魅力も獲得しました。

 

 1-4 小銭

 ガチャガチャといえば小銭を使う。実は上記の空港でのガチャガチャ人気には、観光客が余ってしまった小銭を使いきれる、という要因があります。

 日本だけでなく多くの国々で紙幣と貨幣が使われている訳ですが、貨幣は安価でお手軽な分、紙幣より重みがあります。コインを入れて、何かと交換するという行為は、金銭的なお手軽さもありますが、どこかワクワクする要素でもありますよね。

 そうした貨幣との関連性はテーマパークなどで見られる「スーベニアメダル 」にも近いものが感じられます。日本では法律により貨幣を加工することは禁じられていますが、元々はアメリカで1セント硬貨を潰して模様を刻印する機械からきています。

記念メダル販売機

 しかし、現在は小銭を使わない「キャッシュレス」のガチャガチャも増えてきています。

「スマートガシャポンバンダイ 

 もちろん、小銭を使わなくなったからといってガチャガチャの魅力が減じる訳ではないです。少しの寂しさは感じますが、キャッシュレスが進むにつれて小銭を持ち歩くこと自体が少なくなるので、こうした変化は必然ともいえます。また小銭が必要なくなって更にお手軽にガチャガチャが手に入るようにもなります。 

 

2. 遊び心

 2-1 不確実性

 ガチャガチャといえば何が出るか分からない。ガチャガチャが他の玩具やフィギュアと異なっているのは、カプセルを開けるまで何が出るか分からないところです。もちろんそれは完全に未知のものではなく、基本的には自分の欲しいと思った一覧の中から選んだものが当たることになります。

 しかし、なぜ欲しいものをそのまま手に入れるのではなく、何が当たるか分からないという中でガチャガチャを回すのか?

 それは私たちが外れることも楽しんでいるからです。そこには一種のギャンブル性があるといってもいいと思います。

 人は論理的である一方で、遊ぶ動物でもあります。オランダの歴史学者ホイジンガは人間を「遊ぶ人=ホモ・ルーデンス」と定義しました。確かに、幼児は積み木やごっこ遊びで物理法則や社会性を身につけているといっても過言ではありません。その議論を発展させたカイヨワは遊びをアゴン(競技)アレア(偶然)ミミクリ(模倣)イリンクス(渦巻き)の 4 つに分類しました。 

遊びと人間 (講談社学術文庫)

遊びと人間 (講談社学術文庫)

 
ホモ・ルーデンス (中公文庫)

ホモ・ルーデンス (中公文庫)

 

 

  まさしくガチャガチャとはアレア(偶然)の遊びになりますね。また単なる偶然ではなく、一定の規則を確かな報酬の伴った遊びだということになります。

 ともかくガチャガチャの魅力は、中身ではなくその賭けるという行為にもあるという事ですね。

 2-2 イベント性

 ガチャガチャといえば盛り上がる。例えば子供達が駄菓子屋に行ってガチャガチャを回す時や、大人たちが不意にガチャガチャを見つけて回す時、それは一つのイベントになります。本気にせよ、暇潰しにせよ、友人や他者と出来事を共有する事の楽しさがガチャガチャにはあります。

 何を回し、何が欲しいか話し合い、当たったものでも遊ぶことができます。そして現在、注目すべきはそうしたイベント性がSNSなどを中心に広まっていることです。

 

 

 ガチャガチャで盛り上がるには、もはやその場に人が居る必要はありません。SNSという空間で多くの人とガチャガチャというイベントを共有することができます。youtuberなどがガチャガチャをする動画などを見たことがある人も居るのではないでしょうか。私たちカプセルボーイズもまた、ブログにガチャガチャ情報などを発信することで多くの人とガチャガチャの楽しさを共有しようと考えています。

 また最近では「オモ写」と言って、オモチャをジオラマのようにして楽しむ写真もSNSを中心に流行っているので、そうした楽しみ方があるのもガチャガチャの魅力です。

mamegyorai.jp

 

 2-3 コレクション性

 ガチャガチャといえば集めたくなる。ガチャガチャの醍醐味の一つと言えるのがコレクション性と言えるでしょう。もちろん一回だけ回す楽しさや、欲しいものだけを狙う楽しさもありますが、全て集めてしまいたくなる気持ちもありますよね。

 特に私たちカプセルボーイズは子供の時には実現できなかった「大人買い」によってコレクションを増やしています。大人買いと言っても、ほとんどのガチャは3000円以内には揃うというのが経験上分かったことですね。

カプセルボーイズ_ガチャガチャ_ガチャ

トリピカルズたち

ガチムチ鳥2

 

capsuleb.hatenablog.com

 

 またコレクション性を高めている要因の一つとしてはキャラクターとコラボなどがありますね。好きなアニメのキャラなら全て欲しくなるのがファンのさだめ、キーホルダーなら付ける用と保存用も欲しいところです。

 

 2-4 アイデア性 

  ガチャガチャといえば面白い。特に最近のガチャガチャは面白いアイデアのものが多いですね。優れたアイデアで大人も欲しくなるガチャガチャが現れたのは2012年、「コップのフチ子」からだと思われます。

capsuleb.hatenablog.com

  社会現象ともなった「コップのフチ子」からアイデアの溢れた様々なガチャガチャが生まれました。現在、こうした面白いガチャガチャを多く生み出し、ガチャガチャ業界を牽引しているのは「キタンクラブ」や「パンダの穴」だと思います。

 私的には「キタンクラブ」は「コップのフチ子」を中心に既存のキャラクターや有名イラストレーターとコラボした商品を、「パンダの穴」は独自のキャラクターや動物に他の要素を組み合わせた商品が得意な印象を受けます。

capsuleb.hatenablog.com

capsuleb.hatenablog.com

  

 この二つだけでなく他にも様々な企業がアイデアの溢れたガチャガチャを生み出しいます。ここで特に感動したガチャガチャを二つ紹介したいと思います。一つ目はこちら!

capsuleb.hatenablog.com

カプセルボーイズ_ガチャガチャ_ガチャ

『カラスとネズミ』

  こちらはエポック社の『カラスとネズミ』というガチャガチャです。リアルなカラスやネズミのミニチュアに付随してゴミ袋やビールケースなども付いてきます。日常生活においてあまり気にも止めないようなものが、ガチャガチャになることで妙な魅力を発するようになることに感動しましたね。

 もう一つがこちら! 

capsuleb.hatenablog.com

カプセルボーイズ_ガチャガチャ_ガチャ

『DANGOMUSHI』

 こちらはバンダイの『DANGOMUSHI』シリーズのガチャガチャです。詳しくは記事で触れていますが、これはガチャガチャの常識を覆した画期的な商品です。なんとこのDANGOMUSHI、カプセルに入っておらず、この丸まった状態で出てくるんです。

 価格は500円でその分、サイズも大きく、作りも非常に細かくできています。足も一本一本動かしことができますし、丸めることができるという技術はバンダイの努力の賜物です。一つのガチャガチャにかけるアイデアとそれを実現する熱量に感動しました。

 このように特に最近のガチャガチャはアイデア性に優れたものが多く、大人も欲しくなるのが魅力と言えるでしょう。   

 

 あとがき 

 ガチャガチャの魅力に二つの観点から語ってきましたが、思ったより分量が多くなってしまいました。あれもこれもと書いてしまったので、少しまとまりに欠ける内容となってしまい申し訳ありません。ガチャガチャの魅力が少しでも伝わっていれば幸いです。

 この記事を書いていると、ガチャガチャの歴史や企業の特性などが浮かび上がってくるようで、もっとガチャガチャについて考えてみたいという思いが強くなりました。これからもガチャガチャを回しながら、歴史や企業などについても記事をかければと思います。